新年のご挨拶/2019年 価値ある出張のために
2019年、まずはここから
明けましておめでとうございます。
2018年は改めてガバナンス改善について意識を強めた企業も多かったことと思います。
2019年「出張費の適正化」を課題として掲げる企業も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「出張費の価格基準」について考えてみたいと思います。
貴社にとって価値のある出張とは何かを知ることは、適正な出張管理を行うための基盤となります。
出張費を決める要素
出張の最大の目的は、出張先で行われる業務の成功です。
そこで発生する移動や宿泊のための費用が「出張費」であり、いわば「行動の費用」です。
高いチケット代を払えば、必ず出張先での商談が成立する、というわけでもありません。
「価格の高さ」=「価値」であるとは限らないということです。
この「行動の費用」は、条件によって大きく変動します。
航空券で考えた場合、
同じ座席で、同じ場所に出張する場合でも、
・時間
・サービス内容
・効率性
・チケットの融通性
などの複数の要素の「何を」「どれくらい」重要視するかによって価格は大きく変化します。
価値の高い出張をつくるポイント
さて、個人旅行であれば単に個人の好みを優先すればいいだけの話ですが、出張はというとそういうわけにもいかないでしょう。
優先すべきはコストか、快適性か、時間か。
各要素の優先順位や度合いを決定し、
かつ、各々によって課せられた任務が異なる出張者全員のパフォーマンスを最大化できるような
購買方法や出張内容をコントロールしていく必要があります。
このコントロールによって始めて貴社にとって価値の高い「適正な出張費」が決定します。
具体的には、
□数字やデータで表せる現状
・過去の出張実績
・予算
・購買パターン
□数字で表せない現状
・企業理念
・企業文化・風土
・時代や社会全体の動き
□目標や希望
・コスト削減、ガバナンス強化などの改革案
・手配や管理に関わる業務の効率化
上記を明確化することと、
理想と現状のギャップを埋める為の購買方法・出張管理体制をいかに構築できるかがポイントとなります。
まとめ
スマートフォン等で手軽にチケットの予約が可能になってきている今、
企業は「自社にとって、どの要素を重要視するか(=何に価値を見出すか)」を定義するだけでなく、
社員が企業の方針に沿った方針で、ストレスなくスムーズに手配ができるような運用体制も整えていかなければなりません。
企業独自の「価値」を、皆様と一緒に作り上げていくことも、トップレップの使命であると考えています。
2019年は新しい元号となる年です。
皆様の強い想いを集め、最適な出張管理により貴社独自の「価値」を作り上げていく、本年がそんな新しい管理改革のスタートの1年となりますように。
貴社のますますのご発展を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
トラベルコンサルティング事業部
シニアコンサルタント 兼 アナリスト
樋下田 智美