安全・健康な出張の仕組み作りはユーザー満足度と比例する

出張者のマインド変化により、
出張の安全・健康上の課題が顕在化

以前のコラムにおいて、「サステナブルな旅行は出張にこそ必要」と題し、新たな出張の在り方ではサステナビリティの観点が重要であることをご説明致しました。
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「サステナブルな旅行は出張にこそ必要」

2020年、コロナウイルスが世界的に流行し、現実的に国内・海外出張はしばらくの間出来なくなりました。
出張規制の時間を過ごしたことで、出張者も管理者も確実にマインドに変化が生じています。私自身も出張者になる事もあれば出張を承認する側になる事もありますが、出張者としても管理者としても、やはりマインドの変化を感じます。
今後の出張の在り方として、サステナブルな出張の仕組み作りが必須要件となっていきます。

トップレップでは、アフターコロナにおける新しい出張の在り方について、出張が確実に企業活動に寄与すること、そしてそれが持続可能であるべきと定義付けし、よりよい出張とその管理法構築を支援する、SBT(Sustainable Business Travel)事業をおこなっております。
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新しい出張の形 SBT -サステナブル ビジネス トラベル-

2020年6月現在、国内であれば県外移動が可能となり、海外であれば一部の航空便が復活の兆しが見え、徐々にではありますが出張が回復していく土壌が見えてきました。
しかしながら、ビフォーコロナと同じマインドで出張が出来るかというとそうではありません。出張者自身はもちろん、送り出す管理者や出張者の家族も安全・健康への対策をもって安心して出張できるか、その担保を明確に求めています。
もちろん従来も安全・健康な出張は重要なポイントでありましたが、withコロナを経た現在ではより明確に顕在化している課題となっています。

出張が自社の活動に寄与すること、そしてそれが持続可能であることを目指す上で、安全・健康な出張はかならず踏まえなければいけない重要なポイントであり、管理の仕方は出張者であるユーザーの満足度に直結します。

 

出張者の安全・健康を守る仕組み作りは
会社として取り組むべきもの

私達が提唱する持続可能な出張の仕組み作り、サステナブルビジネストラベル(SBT)は現場や出張者のリテラシーに任せるものではありません。

例えば、出張前であればまず始めにその仕事は出張するべきものなのか、Web会議を推奨するものなのか、セミナーや見本市の様な不特定多数が集まるイベントへの参加はよいのか、など出張の定義化や可否判断が必要です。
手配段階においても同じ航空機に搭乗していい人数制限の設定やホテル選びの基準など、踏まえるべき要件が数多くあります。

出張中であれば現地の状況に沿った動きをしなければいけません。
特に海外出張においてはコロナウイルス対策の度合いややり方も各国それぞれ存在するため、ビフォーコロナと比べて踏まえなければいけないポイントは増しています。
対応が不十分であった場合、現地機関から指導されたり、決まりを守らず逮捕されたケースも実際に発生しました。

出張後であれば重要なのは健康管理です。出張者自身、出張者の家族に体調変化がないか、その管理や報告の仕方はビフォーコロナと比べてきちんと整備しておかなくてはいけない要件となります。

これら、出張前~出張中~出張後において、管理が必要なポイント、整備が必要なポイントを現場や出張者のリテラシーに任せては必ず対応差が生じます。
万が一の際の管理不行き届きやレピュテーションリスクとなってしまう可能性もあります。

出張者の安全・健康を守る仕組み作りは会社として取り組むべきものと言えます。

 

出張がリスクとならないように
持続可能な出張管理構築が必要

冒頭、出張者も管理者もマインドが変化してきていることを申しましたが、特にwithコロナやアフターコロナと呼ばれる現在においては出張における安全・健康の意識は確実に高まっていると言えるでしょう。

また、withコロナやアフターコロナでは在宅勤務が増えた方が多いと思いますが、自社や取引先がそのような働き方に慣れてくると、なぜ面会して打ち合わせする必要があるのか、なぜ出張する必要があるのか、出張者に必ずそのマインドが訪れます。
また、家族が出張することになった場合、送り出す側に「本当に大丈夫なの」と思わせてしまっては持続可能な出張とは言えません。

会社として「出張の定義化」と「出張可否判断」をきちんと整備し、出張のリスクを最大限ヘッジする持続可能な出張管理を、出張前中後において構築する必要があります。
それらがきちんと管理構築されている会社の出張は社員もその家族も安心して出張ができますが、それらの構築が行き届いていないと社員もその家族も不安を抱きながらの出張となってしまうことは否めません。

安全・健康な出張の仕組み作りはユーザー満足度と比例するということを断言します。

 


トラベルコンサルティング事業部
シニアコンサルタント 兼 セールスマネージャー
西ヶ花 竜希