年々値上がりする海外航空券代に抗う

海外航空券代の高さに驚いたことはございませんか?

出張費の管理をしている御担当者様、海外航空券代の高さに驚いたことはございませんか?

私はこの仕事に就き、企業が出張に使う海外航空券代を初めて見た時はその高さに驚きました。
普段自身が海外旅行をする時はなんとか安く抑えようとアジアなら5万円以内、アメリカなら10万円以内、なんてネットサーフィンなどをしながら、あらゆる手段で安く買う方法を考えていたので、いくつかの企業の海外航空券代の実態に触れた時は驚いた次第です。

では、企業が出張で払う海外航空券代は安くならないのか。

まずは海外航空券代の実態から紐解いていきたいと思います。

海外航空券代の摩訶不思議

海外航空券の定価をご存知ですか?この問いに答えられる方はそう多くないと思います。というのも多くの方が海外航空券の価格は変動するものと認識しているからです。

海外航空券の購入価格が決まるまでの成り立ちはまず座席クラス、発着日、予約日から始まります。
座席クラスの中にはファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーといった大きなくくりがあります。
ここからさらにブレイクダウンし、例えばビジネスクラスの中には3つの予約クラス、エコノミークラスの中には6つの予約クラス、といったように変更可否や取消可否などの運賃ルールに応じた予約クラスが存在します。

発着日には繁忙期、閑散期に応じた価格変動があります。GWやお盆に価格が上がるのはこのためです。さらに、発着の曜日が平日発平日着や週末発週末着など、曜日に応じて変動します。

予約日には出発の何日前に予約をしたかで価格が変動します。出発直前で購入した航空券と、前もって購入していた航空券とでは価格が大きく異なります。ただ早く予約すればいいというわけではなく、早く予約した分早く発券を求められることもあります。

このような複雑な条件を経て海外航空券の価格は決まるのです。

ここでもうひとつ、これだけ複雑な条件を経て価格が決まるのに、座席環境は価格に反映されていないのです。
つまり、同じエコノミークラスの中でも、出口に近かったり、トイレに近かったり、窓側、通路側、真ん中の窮屈な席だったり、どの席でも値段は同じです。(一部航空会社で席ごとに価格差を付け始める動きはあります)

ホテルであればオーシャンビューで価格が上がったりしますが、航空券では窓側のスカイビューだったとしても値段に差はありません。

次の項から実際に2015年から2017年にかけてどのような価格変動があったか見ていきます。

海外航空券の価格推移について(2015~2017年)&行動を起こせばこれだけ差が出る!

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トラベルコンサルティング事業部
シニアコンサルタント 兼 セールスマネージャー
西ヶ花 竜希